皆さんご無沙汰でございます。
如何お過ごしでしょうか?。
台風、大風、大雨、洪水・・・・・・・そして地震、原発・・・・・。
そして、なんやかんやで通り過ぎ去ろうとしている夏。
そんな気分でおとなしくしていました。
「FNX-PAN:無線機とパソコンの相互連動の2」をやっと書かなければと書いております。
「無線機とパソコンの相互連動の1」で基本的な連動の方法を書きましたが「rf-front-end SDR hardware coupling」に指定する「if-frequency」と「global offset」を少し詳しく説明します。
「if-frequency」と「global offset」を一言で書くと
「
「if-frequency」に設定する数値は「実IF周波数」+「global offset」を設定します。
」
と言うことになります。
「global offset」は何なのか?必要なのか?必ず必要なのか??
「global offset」に0を設定した場合。
global offsetを0に設定してもSDRとアプリが理想的にDCバランス(DC除去)機能が動作していれば全く問題ありません。
しかし、一般的なSDRやアプリではHDSDRで言う「LO=Tune」の状態ではAMが正常に復調できなかったり、そのセンタ-のスペクトラムに飛び出たところや引っ込んだ(ピップやディップ)点が生じます。
そのピップやディップのポイントを画面の外へ出してやろうというのが「global offset」です。
結果的にLOとTuneの差が「global offset」になります。
「global offset」の値は一覧しているスペクトラムの幅が40kHzであれば半分の20kHz以上の値を「global offset」に入力すると画面の外になります。
ただし、SDRの受信帯域の中で無ければなりません。
サンプリング周波数が96kHの場合、プラス・マイナス48kHの有効受信帯域96kHがありますが20kHoffsetさせた場合プラス・マイナス38kH有効受信帯域になります。
SDRがここで使うRTL-SDRの場合サンプリング周波数最低でも250kHなので大きくとることができますが画面の外に出る最低限の数値で問題ありません。
次回は
「
「additional offset per mode in Hz」はモードによってIF周波数がわずかにシフトするためそれらを補正する数値です。
」
「additional offset per mode in Hz」を説明したいと思います。
ic-7000_rf-front-end
田村文史郎/JA5FNX