JA6VQA(大分市)です。
いつも読んでいますが、理解するスキルがありません。
同じ悩みを持っていますが、なんだか難しそうです。
複数のWSJTXで同一ログファイルを使う方法
複数のWSJTXで
同一ログファイルを使う方法を少し考えました。
「FT8/JT65/JT9多周波数同時解読」であったり6mとHFの同時解読で二本のWSJTXを使っている場合、ファーストセカンドの区別等の色分けが役に立たなくなったり、ADIFファイルが複数になるのでLogger32への取り込みが面倒になったりで一本に統一できないかと思っていました。
さて?と考えて?Windowsにもファイルのハードリンクがあったことに気がついてやってみました。
Windowsのシンボリックリンクとジャンクションとハードリンクの違い
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1306/07/news111.html
ファイルへの別名を割り当てるハードリンクを作成する
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/982hardlink/hardlink.html
wsjtxの場合
ADIFとlogファイルの二つのファイルを統一する必要があるようです。
ADIFファイル
mklink /H “c:usersja5fnxappdatalocalwsjt-x – mainwsjtx_log.adi” c:logwsjtx_log.adi
mklink /H “c:usersja5fnxappdatalocalwsjt-x – leftwsjtx_log.adi” c:logwsjtx_log.adi
mklink /H “c:usersja5fnxappdatalocalwsjt-x – rightwsjtx_log.adi” c:logwsjtx_log.adi
logファイル
mklink /H “c:usersja5fnxappdatalocalwsjt-x – mainwsjtx.log” c:logwsjtx.log
mklink /H “c:usersja5fnxappdatalocalwsjt-x – leftwsjtx.log” c:logwsjtx.log
mklink /H “c:usersja5fnxappdatalocalwsjt-x – rightwsjtx.log” c:logwsjtx.log
上の例では三つのWSJTXを
c:logwsjtx.log
c:logwsjtx_log.adi
と言う一つのADIFとlogにまとめた例です。
mklinkコマンドは管理者権限で行ってください。
とても便利になりました。
田村文史郎/JA5FNX
FT8/JT65/JT9多周波数同時解読
最近はWSJTのモードや周波数が多岐にわたり
一個のウインドウで運用していてもあちこちモードや周波数を切り替えることが多くて面倒くさくなっていました。
そこで複数枚WSJTを立ち上げあちこちの周波数やモードを同時にデコードしたくなりました。
FT8が出てきた一ヶ月少し前から実践で使っています。
My Desktop
https://www.flickr.com/photos/ja5fnx/albums/72157649245307877
多周波数同時解読を行うためには基本的には多周波数同時受信が必要です。
その方法はいくつかあります。
1.SDRを使う
2.IFフィルターを広くして使う
3.受信機、トランシーバを複数台使う
といった感じでしょうか?
それでは1番から簡単に説明します。
SDRを使うのがなんとなく今流でしょうか?SDRも色々な物がありますが自分がほしい周波数を複数同時に受信できる物であれば何でもよいと思います。
FNX-PAN Ten dollars SDR Panadaptor
https://以前のサイト/modules/weblog/index.php?user_id=0&cat_id=15
あまりにも一千円と言うローコストなため軽視されているこのアダプターでもソフトの変更で使用できます。
「自分がほしい周波数を複数同時に受信できる物」これはハードウェアも大切ですがソフトウェアの選択が重要なポイントになります。
日本での40mを例に挙げると国内用にFT8 JT65国外用にFT8 JT65 JT9が必要です。
全部で5台の受信機が必要ですが1台はメインの送信機のついたトランシーバーがありますので4台でよいことになります。
簡単に複数の受信機ができるのは
SDR-Radio
http://www.sdr-radio.com/v3_help
だと思います。
RTL-SDRやファンキューブドングルでも使えますからお安く出来ます。
RTL-SDRの場合はメイントランシーバーがアップコンバージョンの場合は直接「FNX-PAN Ten dollars SDR Panadaptor」のように繋げば良いですしダウンコンバージョンの場合はRTL-SDRをダイレクトサンプリングに改造するか
RTL-SDR ダイレクトサンプリング(direct sampling mode)、USBワンセグチューナーHF受信化改造記事の総集編
http://blog.livedoor.jp/bh5ea20tb/archives/4347534.html
新しいダイレクトサンプリングに切り替えられるRTL-SDRを買う。
http://www.rtl-sdr.com/buy-rtl-sdr-dvb-t-dongles/
ダイレクトサンプリングの場合はプリアンプを使用する必要があります。
このプリアンプは中国製ですがお安くて良いです。
HiLetgo 0.1-2000MHz RF 広帯域アンプ 30dB(デシベル) 高利得モジュール ノイズLNA増幅器モジュール [並行輸入品]
https://www.amazon.co.jp/HiLetgo-0-1-2000MHz-%E5%BA%83%E5%B8%AF%E5%9F%9F%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97-%E9%AB%98%E5%88%A9%E5%BE%97%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%82%BALNA%E5%A2%97%E5%B9%85%E5%99%A8%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/B01MDK15B7/ref=sr_1_fkmr0_1?ie=UTF8&qid=1502348409&sr=8-1-fkmr0&keywords=0.1-2000MHz+RF+Wideband+Amplifier+Gain+30dB+Low-noise+Amplifier+LNA+Board+Module
SDR-Radio V3 ソフトウェアの設定で一台のSDR(RTL-SDRでも!)で目的の周波数を中心にサンプリング周波数の範囲で複数の受信機が作れます。
例えば
7039 7041 7074 7076 7078
7074はメインのトランシーバに受け持たせて後の周波数をSDR-Radio V3に設定します。
各受信機の音声出力は
Virtual Audio Cable(VAC)
http://software.muzychenko.net/eng/vac.htm
へ接続します。
受信機が用意できましたのでWSJTXの設定です。
受信機の台数分WSJTXを起動する必要があります。
しかし、そのままでWSJTX複数起動させると理由はわかりませんが誤動作をおこします。
一般的な誤動作はデコードしないデコードの感度が悪くなる等です。
この現象はJTDXでも同様でWSJTXとJTDXの併用でも誤動作を起こします。
これを回避するためにはWSJTXやJTDXを起動させるときにマルチプルインスタンスにする必要があります。
一個一個を別の物として認識させる必要があると言うことです。
起動アイコンを台数分コピーして
WSJTXのマニュアルにあるように
参照項目
How should I configure WSJT-X to run multiple instances?
Start WSJT-X from a command-prompt window, assigning each instance a unique identifier as in the following two-instance example. This procedure will isolate the Settings file and the writable file location for each instance of WSJT-X.
wsjtx –rig-name=TS2000
wsjtx –rig-name=FT847
起動アイコンのプロパティーで起動ファイル名….wsjtx.exe” –rig-name=TS2000 の様に追加します。
TS2000 の所はrx1 rx2 rx3 の様に英数文字であれば何でもかまいません。
以上の名前設定で一個一個別々の設定を記憶しますのでとても便利になります。
一台一台のWSJTXのAudio設定にはVACに接続した受信機に設定します。
モードやワイドグラフも設定します。
受信だけのWSJTXのCATは無し PSKレポーターも無しが良いと思います。
さて、次は2番のIFフィルターを広くして使うです。
この方法は今までと同じように一台のトランシーバで出来ます。
この方法は連続した周波数でのみ可能です。
ですから 7074 7076 7078 は可能ですが 7039 7041 7074 は残念ながら出来ません。
トランシーバの設定をします。
USB 7074 フィルター設定 5kH 以上
WSJTXの設定はSDRとほぼ同じです。
WSJTXのAudio設定はすべてのWSJTXをメインのトランシーバーに設定します。
モードやワイドグラフも設定します。
受信だけのWSJTXのCATは無し PSKレポーターも無しが良いと思います。
以上の設定により40mバンドのFT8 JT65 JT9を別々のWSJTXで同時にデコードできます。
今回は要点だけを書きました。
詳しくは過去の「Welcome to JA5FNX’s Place. – I Love HAMRADIO」を見て頂くかツイッターかフェイスブックで聞いてください。
JA5FNX田村文史郎/JA5FNX