tapから取り出した
IF信号を実際にSDRに繋いで信号レベルを確認してみましょう。
SDRの周波数を設定します。
tapを取り出した無線機のIF周波数を確認します。
この状態で無線機で受信できる信号と同じ信号がSDRでも受信できると思います。
この時のSDRの受信周波数は無線機のIF周波数のプラスマイナス数キロヘルツになりますから微調整して無線機本体で受信できる音調と同じになるようにSDRの周波数を調整します。
さて?この状態でどれくらいの信号強度で受信できていますか?
それでは信号レベルを確認してみましょう。
無線機で受信できる信号がSDRで受信できているか周波数等を確認します。
無線機のアンテナを外します。
SDRのスペクトラム表示の信号強度目盛りもしくはSメータを読み取ります。
この値をRXONDBとします。
無線機の電源を切ります。
SDRのスペクトラム表示の信号強度目盛りもしくはSメータを読み取ります。
この値をRXOFFDBとします。
RXONDB - RXOFFDB = 10dB と同じ又は少し大きい必要があります。
小さい場合には結合コンデンサの調整、tap場所の再検討、ポストアンプの増設を検討します。
大きい場合にはSDRのRFゲインを調整します。
R820Tの調整範囲は30dB以上ありますから大きい場合には簡単に設定できます。
また、スペクトラム表示を細部に精査し不要なスペクトラムが無いか観察します。
かなりの頻度でパソコンからと無線機からのコモンモードノイズを受ける場合がありますのでUSBドングルのUSBケーブルを適当なコアに数ターン巻いてください。
田村文史郎/JA5FNX