FNX-PAN:レベル設定の1

tapから取り出した

 IF信号を実際にSDRに繋いで信号レベルを確認してみましょう。

 SDRの周波数を設定します。

 tapを取り出した無線機のIF周波数を確認します。

 この状態で無線機で受信できる信号と同じ信号がSDRでも受信できると思います。

 この時のSDRの受信周波数は無線機のIF周波数のプラスマイナス数キロヘルツになりますから微調整して無線機本体で受信できる音調と同じになるようにSDRの周波数を調整します。

 さて?この状態でどれくらいの信号強度で受信できていますか?

 それでは信号レベルを確認してみましょう。

 無線機で受信できる信号がSDRで受信できているか周波数等を確認します。

 無線機のアンテナを外します。

 SDRのスペクトラム表示の信号強度目盛りもしくはSメータを読み取ります。

 この値をRXONDBとします。

 無線機の電源を切ります。

 SDRのスペクトラム表示の信号強度目盛りもしくはSメータを読み取ります。

 この値をRXOFFDBとします。

 RXONDB - RXOFFDB = 10dB と同じ又は少し大きい必要があります。

 小さい場合には結合コンデンサの調整、tap場所の再検討、ポストアンプの増設を検討します。

 大きい場合にはSDRのRFゲインを調整します。

 R820Tの調整範囲は30dB以上ありますから大きい場合には簡単に設定できます。

 また、スペクトラム表示を細部に精査し不要なスペクトラムが無いか観察します。

 かなりの頻度でパソコンからと無線機からのコモンモードノイズを受ける場合がありますのでUSBドングルのUSBケーブルを適当なコアに数ターン巻いてください。

 田村文史郎/JA5FNX

FNX-PAN:レベル設定の前にHDSDRインストール

レベル合わせの前に

 HDSDRをインストールしておきましょう。

 HDSDRは本体とDLLの二つをインストールします。

 HDSDR本体

 http://www.hdsdr.de/ の下の方にあるdownloadをクリックしてください。

 ダウンロードが終了したら実行してインスト―してください。

 RTL用ExtIOdll

 http://www.hdsdr.de/hardware.html の RTLSDR (DVB-T/DAB with RTL2832)欄にあるDLLのリンクをクリックします。

 ダウンロードした ExtIO_RTL2832.dll をHDSDRをインストールしたホルダーへコピーしてください。

 HDSDRを実行するとDLLの選択が表示されますので ExtIO_RTL2832.dll を選んでください。

 HDSDRホルダー中のExtIOのdllをExtIO_RTL2832.dllだけにすると選択画面を省略することが出来ます。

 HDSDR実行画面中のExtIOボタンをクリックするとチューナの設定があります。

 頑張ってインストールして受信練習をしておいてください。

 田村文史郎/JA5FNX

フェイスブックの別名にコールサイン

フェイスブックの別名に

 アマチュア無線のコールサインの登録が可能になりました。

 以前は別名に数字が含まれたものはエラーになっていましたが無線仲間がフェイスブックに申し出て改良してもらったようです。

田村文史郎/JA5FNX

MAP65 HF運用への応用

WSJTを使いだして

 結構長くなるんだけどいくらやっても通常伝搬でのJTは興味が薄い今日この頃です。

 でも、今がHFデジタル通信の旬の様なので色々遊んでいる。

 HF-WSJTな人たちがとんでもない風潮を流す人たちがいるのがちょい悲しい。

 WSJTはQRPでやるもの (大嘘)

 WSJTをQROでやると迷惑をかける (大嘘)

 WSJTの送信でALCメータを振らすと電波が汚くなる (大嘘)

 WSJTでフリーメッセージを使う (フリーメッセージを使うと何倍もパワーがいるけどいいの?) (使わないのが基本)

 最近始めた人たちが勝手な事を書いたり言ったりまぁいいけど、あくまでもWSJTは500Wと言うQRPな(わかってください。500WはQRPなのです。)EMEの世界で少しでも小さなアンテナでQSO出来るように考えられたものだと言う事を忘れないでほしい。

 さて、本題へ行きましょう。

 JTとかPSKとかデジタルな電波形式は3kHzのSSB帯域より極めて狭いにもかかわらずSSBフィルタを使って受信しているときが多いと思います。

 RTTYな世界ではRTTY用のフィルタで受信されている方が多いと思います。

 一般的にSSBフィルタは2kHz強の帯域が有りますのでJTだと10局以上の信号が復調用のアプリケーションに入力されて一度に解読されて表示されますよね。

 それはそれで便利で楽しいのですが同じくらいの強さの信号が沢山並んで受信されるのは問題ないのですが(弱くても強くてもね。)S9の信号が9局とイースポで強力なS9+40dBの信号が1局、綺麗に並んで受信された場合、受信機のAGCの作用でS9の信号が9局の信号は大まかにいうとS9から-40dB下がることになります。

 S1個は3dB位でしょうか?-40dB下がると言う事は大変なことになります。

 ちょっと、大げさに表現するとS9の信号はかすかに聞こえる程度になるでしょう。

 今流の短絡的な表現をするとS9+40dBの信号が悪い、もっとQRPにしないのがいけないとんでもない局だと・・・・・・・・・・・・。

 これは自分の受信機で起きていることだと言う事わかる必要があります。

 従来からある解決策としては「適切な帯域のフィルターを入れる」でしょうか?

 これは2つの欠点があります。

 一つは多重解読が出来なくなる一度にたくさんの解読が出来なくなると言う事です。

 もう一つはデジタル解読復調する場合にデジタル信号に狭帯域フィルタを通すと解読復調率が悪くなる恐れがあると言う事です。

 JTの場合、HFではあまり気にならないかもしれませんが-27dBが解読復調出来ていたのに-25dBまでしか解読復調できなくなったと言う様な現象が出ます。

 原因はフィルタの遅延歪や位相歪だと言われています。

 それらの問題を解決するにはJTの場合だけになりますがSDRな受信機とMAP65を使って解決できると思っています。

 と言う事で昨晩より実験を行っています。

 今までも感じでは大変良い感じです。

 設備はFNX-PANと同じシステムで出来ますから皆さんFNX-PANに注目してください。

今回はスクリーンショットを見てください。

田村文史郎/JA5FNX

 

虫眼鏡の多段スタック(積み重ね)

老眼か近視か斜視か乱視か

 わからないけれどチップ部品の付いた基板が見えないので虫眼鏡をごにょごにょしている今日この頃です。

 あれやこれやと安物を中心に買ってわ見たものの例えば、DS-DT305チューナ(標準的なR820Tチューナより小さい)あたりだと見えませんでした。

 両手が使えて、まぁまぁ大きく見えて、虫眼鏡と基板の距離がまぁまぁとれて、ラフにみるためにレンズが大きくて、と言う様なものを探していましたが二千円~三千円ではありませんでした。

 また、倍率が5倍とか書いているけど3倍より小さいとか?こんなことじゃいかんと言う事でまずは測定からと言う事で倍率を測ってみました。

 色々やっているうちに虫眼鏡の多段スタック(積み重ね)がとても有効と言うのに気が付きました。

 そんな時、嵐くんが松山の工具屋さんでセールがあって直径125mm厚さ15mmの虫眼鏡を安く売っていると言う事で一個1500円弱を三個買って来て頂きました。

 その虫眼鏡をばらしてレンズだけにして三つ重ねて周りを透明の荷造りテープで巻いて三つを固定して一枚のレンズに化かして使うと言う事です。

 荷造りテープは透明じゃないほうが良いかもしれません。
 なんやかんやとやっていたので少し傷が入りましたが問題はないようです。

 スタンドはまだ作っていないので有りあわせの台において使っています。

 被写体(チップ部品の載った基板)とレンズとの距離は70mm位でピントが合います。

 小さい時を思い出してごにょごにょしましたが結構面白かったです。
 みなさまも、虫眼鏡の多段スタック(積み重ね)ぜひお試しください。

引用及び焦点距離を教えていただいたWebページ。ありがとう。
http://www.ons.ne.jp/~taka1997/education/2012/1-physics/05/
http://www.eyeloupe.net/loupe3.html

楽しい実験

虫眼鏡の多段スタック


 
田村文史郎/JA5FNX

FNX-PAN:無線機からSDRへのtapを取り出そう。

今回はtapを出す場所を決定してみましょう。

tapしたい周波数の確認

第一IFの例

 IC-706  第一IF  69.0115MHz
 IC-7000 第一IF 124.4870MHz
 TS-690  第一IF  73.0500MHz

 一般的に第一中間周波数の周波数は説明書の定格に記載されています。

IC-706

tap場所の回路図 PC1=ルーフィングフィルタ前 PC2=ルーフィングフィルタ後

プリント基板 PP1=ルーフィングフィルタ前 PP2=ルーフィングフィルタ後

プリント基板上のtapの場所 tapコンデンサ1PF~10PF 現用7PF

tapの外部への引き出し場所

IC-7000

tap場所の回路図 PC1=ルーフィングフィルタ前 PC2=ルーフィングフィルタ後

プリント基板 PP1=ルーフィングフィルタ前 PP2=ルーフィングフィルタ後

プリント基板上のtapの場所 tapコンデンサ1PF~10PF 現用4PF

tapの外部への引き出し場所

TS-690

tap場所の回路図 TP1=ルーフィングフィルタ前 TP2=ルーフィングフィルタ後

プリント基板上のtapの場所 tapコンデンサ1PF~10PF 現用3PF
Photo by JH5AKH

 tap引き出しに使用する同軸ケーブルはR820Tドングルに付いていたアンテナの同軸ケーブルを使用しました。
 IC-7000の外部への引き出しは同軸がへしゃげて短絡しそうですがもし短絡しても壊れません!

 所で以前書きました「FNX-PAN:R820Tドングルのドライバーインストールと試験」はお済になりましたでしょうか?

 次回は実際のSDRを測定器代わりに使ってtapポイントの最終決定とレベル設定を行いたいと思います。

田村文史郎/JA5FNX