MMVARI/WSJT on リモートディスクトップ

 最近はJE3HHTさま作のMMシリーズの遠隔操作環境で遊んでいるのですが、今日は仕事でよく使っているリモートディスクトップ(RDP)を使ってMMVARIと遠隔操作非対応アプリケーションのWSJT等を使ってみました。

 MMシリーズはちゃんとWaveLinkパッケージがありますので問題ないのですがWSJTやMIXWやTS-870等トランシーバ純正のコントロールソフトウェア等の遠隔操作を考慮していない遠隔操作非対応アプリケーションを遠隔で使いたい場合問題が色々出てきます。

 その時に登場するのがRDPです。

RDPとは
 http://www.k-products.co.jp/rdp_manual/RDP.htm

 リモートディスクトップはXPプロフェショナルやWindowsサーバのキーボードと画面を遠隔地で操作できると言う大変便利でかつ危ない代物です。まぁ何事も危ないものには面白いものが多いものですが・・・・

 リモートディスクトップには下記の二種類の系列があります。

 Windows XPプロフェショナル
 Windows 2000サーバ

簡単に違いを説明します。

Windows XPプロフェショナル
 Windows XPプロの機械であらかじめMMVARI等を実行させておき(リモートディスクトップを実行前にスタートアップ登録や手動実行させる)リモートディスクトップでログインすると、既にログインしているユーザ操作権(機械のキーボード操作権)がリモートディスクトップのユーザーに切り替わります。

 リモートログイン以前の状態でアプリケーションが確保したサウンド入力・サウンド出力はリモートログイン後もそのアップリケーションが保有しますのでリモートディスクトップから快適にMMVARI等の使用が出来ます。

 リモートディスクトップの上では音声のやり取りはサポートされていませんのでYahooメッセンジャー等のVOIPアプリケーションは使えません。

 もし、リモートディスクトップと同時に音声通信を行いたい場合は、MMシリーズのWaveLinkパッケージ(PTTも使える)を使うかTEL.EXE等の優秀なVOIPアプリケーションをサービスアプリケーションに変換しサービスとして登録できれば簡単に出来ます。

 しかし、通常のアプリケーションはサービス化を意識して作っていませんので2000サーバ等でサービス化して使った場合は予想外の動作をすることがありますので注意が必要です。

 また、変換ソフトはwindows2000サーバーの周辺ソフトに付属していますがあまり一般的なツールではありませんので入手が難しいと思いますのでおすすめできません。

 リモートディスクトップを使わないならば一般的なVOIPソフトで問題ありませんが認証やオンフック・オフフックが簡単物が良いでしょう。

 MMシリーズのWaveLinkパッケージ(PTTも使える)はいろんな条件下で動きますので大変価値があるでしょう。

 例えば、ハムラジオデラックスのラジオデーモン(サービス!)と一緒に使うVOIPとPTTソフトとしてMMシリーズのWaveLinkパッケージは大変すばらしいです。

Windows 2000サーバ
 Windows 2000サーバの機械であらかじめMMVARI等の実行させておき(リモートディスクトップを実行前にスタートアップ登録や手動実行させる)リモートディスクトップでログインすると、既にログインしているユーザ操作権(機械のキーボード操作権)はそのままで何も実行されていない新しいディスクトップが実行されます。(これは、サーバとしての正しい動作でしょう)

 そこで、新しいディスクトップでMMVARI等のアプリケーションを実行させたいのですがリモートディスクトップの上においてアプリケーションから通常のサウンドディバイスは確保できないためどうする事も出来ません。

 リモートディスクトップの上では音声デバイスを起動できないですし、XPプロの様に予め起動しておいたアプリケーションをリモートディスクトップに引きずる事も出来ませんので簡単には出ません。

 XPプロのリモートディスクトップと同時に音声通信を行いたい方法と同じ様にサービス化すれば可能になります。

さて!
 色々実験してみましたが何でも実現しよう思えばできるのはできるのですが誰でも簡単に安価に出来る方法は「windowsXPプロフェショナルでやるのが簡単と思いました。

 サービス化を自分で出来るツールをお持ちの場合は複雑な経路をたどればもっと面白いことが出来ますがマルチユーザで使える無線機デバイスが無いのでサービス化する意味が少ないと思われますので無理をする必要は無いと思います。

 Windows XPプロとRDPで使った場合にはスタートアップへ使いたいアプリMMVARI/WSJT等を入れておいてリスタートすればチャントその機械の前にいるかのような画面、動作で運用できます。非常に快適です。

 遠隔操作非対応アプリケーションを使いたい時の参考になれば幸いです。

 また、ハムラジオデラックスのラジオデーモンとMMシリーズとWaveLinkパッケージを使えばWindows XPホームエディションで殆どの事をチャント出来ますから通常の遠隔操作としてはこれからの定番になるのではないでしょうか?

八幡浜のJA5FNX田村

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