あるMLでSSB送信機の
マイク端子に可聴周波数のトーンを断続したときの電波形式に付いて話題
になりました。
A1A/A2Aはたまた、F2Aまでもが出てきて、A1A/A2Aの
スペクトラムは同じ?!とか・・・大混乱になっていたのでチョコッと書い
てみました。
基本的にはスペクトラムが違っていて電波形式が同じと言う事は無いの
ではないのでしょうか?
A2Aは
受信機をAMモードで受信して、電信のトーン音が聞こえる物がA2Aです。
(A3E送信機のマイク端子に可聴周波数のトーンを断続する物)
(A2Aの占有周波数帯域幅はトーンの周波数と速度によって変化しますが
トーンの周波数が支配的です。)
(TSSのページ http://www.tsscom.co.jp/hosho/denkei_henko.html
ではA2Aは AM、DSB、トーン信号(副搬送波)を使用するモールス符号の
送信 と表現してあります。)
(トーン信号は副搬送波と明記されています。主搬送波に対しての副搬送波です。)
A1Aは
受信機をAMモードで受信してクリック音(カツカツ音)だけが聞こえる物がA1Aです。
(J3E送信機のマイク端子に可聴周波数のトーンを断続する物)
(J2EはAM、抑圧搬送波、SSBの電話(一般的なSSB)主搬送波と片方の
サイドバンドは抑圧されています。 )
(A1Aの占有周波数帯域幅は速度によって変化します。
また、トーンの周波数での変化はありません。)
上記の様な仕組みだと思います。
ということは、SSB送信機に低周波発振器を接続しCWを出した場合の
電波形式はA1Aだと思います。
CQ ham radio 2003.12月号別冊「保存版新電波型式 完全読みこなしガイド」や
TSSの電波型式の新表示早見表
http://www.tsscom.co.jp/cgi-bin/qa1ran.cgi?kategori=F&numnumber=%95%CF%8DX%82%C9%82%C2%82%A2%82%C4
のF-033を読んでも理解できます。
また、
JA2GRC大塚OMにTSSへ確認して頂きお教え頂きました。
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TSSの見解は以下の通りです。
低周波発振器を使った電信練習機の様な物を、送信機のマイク端子に入力した
場合の電波形式
FM送信機 F2A
昔のA3送信機 A2A
昔のA3j送信機 A1A
昔のA3h送信機 H2A
A3j送信機に関しては、流れから言えばJ2Aとなるが、スペクトルがA1Aと同一に
なるので、副搬送波と見なさずにA1Aと言う扱いとしている。
昔のKWM-2等は内部でサイドトーン方式を使っているが、これもA1Aとしている。
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GRCさん、ありがとう!
JA5FNX/田村文史郎