tapからのレベルは如何だったでしょうか?
10dBと言う値は目安ですので例え5dBだったとしてもハイバンドで弱い信号を受信する場合にやや不利になるくらいです。
レベルが不足する場合はtapを取り出す結合コンデンサーを少し大きくしたりしてください。
ケンウッドのルーフィングフィルタ前tpは1Pで結合している場合が多いので少し大きくする必要があると思います。
どうしてもレベルが不足する場合の最後の手段としてはポストアンプの追加します。
ポストアンプは一石の簡単な物で良いのですがディスクリートで作ると周辺の部品が多く必要ですのでMMICを使う方が簡単で安いと思います。
MMICの例
GALI-74+
GALI-84+
GALI-3+
MAR-1+
MAR-6+
MAR-8A+
PHA-1+
購入先
(有)アンテック
http://www.an-tech.co.jp/
ただし、出来るだけポストアンプは使わずに動作させたいと思っています。
いつも使っている物にはポストアンプは使っていません。
ハードウェア上で大まかなレベルが決定したらExtIOのチューナゲインで詳細設定を行います。
かなりの設定範囲がありますがレベルオーバーには弱いですから先ほどの10dB位を守ってください。
これまでの設定が終わればパンアダプターの動作が確認できると思いますがレベル設定の最後にスペクトラムの確認を行います。
ここで言うスペクトラムの確認は実際の信号スペクトラム以外のお化けスペクトラムが存在しないかを確認することです。
適切なレベルを守らなかったり、不適切なtap場所やSDRへのコモンモード障害が発生すると不要なスペクトラムが発生します。
コモンモード障害についてはかなりの頻度で発生します。
パソコンからと無線機からのコモンモードノイズを受ける場合がありますのでSDRのUSBケーブルとアンテナケーブルに適当なEMIコアに数ターン巻いてノイズ対策を行う必要があるでしょう。
田村文史郎/JA5FNX