約一年前
SDRアプリのローエッジの周波数特性とスペクトラムを測ってみました。
https://以前のサイト/modules/weblog/details.php?blog_id=696
と言う記事を書きました。
この記事はSDRアプリケーションに違いによって受信音の歪率が大きく違うと言う事を示しました。
この歪みは単キャリアを受信し受信周波数を100Hzシフトさせた場合スピーカーからは100Hzのトーンが再生されますが、その受信音に歪成分が多く含まれて濁った音として聞こえCW/SSB/AMのモードに対して忠実度や了解度を大きく低下させる物です。
また、この歪音率は再生周波数が低くなればなるほど大きくなるようです。
この歪問題はSDRを単なるパンアダプタとしてみている場合は余り気になりませんが受信機として見た場合には非常に困った重要な問題です。
と言うことでちゃんとまとめてHDSDRの作者に伝えたいと思っていた
矢先のある日。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
なんか今日はHDSDRの音が良いのだけどどうしたの?
特性を測定しても良い結果が出る。。。。。。こまった。
しかし、、、、改善した原因を特定するのが結構大変でした。
それでは、測定結果を示します。
WaveGeneで作った周波数10kHz出力-10dBのステレオ左右に振り分けた(90度の位相差信号)IQ信号をVirtual Audio CableでSDRに入力してSDRの出力をVirtual Audio CableでWaveSpectraに入力して測定しました。
測定器
WaveGene 多機能 高精度 テスト信号発生ソフト
http://efu.jp.net/soft/wg/wg.html
WaveSpectra 高速リアルタイム スペクトラムアナライザー
http://efu.jp.net/soft/ws/ws.html
設定
サウンド設定
mme 48kHz 16bit ステレオ
FFT サンプルデータ数
65535
スペクトラム
横軸 リニア 0 to 3000 Hz
SDRアプリ
HDSDR 2.70
モード LSB
フィルタ 上限 3kH 下限 10Hz
1500HzにおいてSDRアプリの出力が-10dBになるようにSDRアプリの出力調整を設定しています。
WaveGene
hdsdr
hdsdr_sampling_input_9600Hz_output_9600Hz
hdsdr_spectra_input_9600Hz_output_9600Hz
hdsdr_sampling_input_9600Hz_output_4800Hz
hdsdr_spectra_input_9600Hz_output_4800Hz
hdsdr_sampling_input_9600Hz_output_2400Hz
hdsdr_spectra_input_9600Hz_output_2400Hz
hdsdr_sampling_input_9600Hz_output_1200Hz
hdsdr_spectra_input_9600Hz_output_1200Hz
SDR Application Distortion TEST
https://www.flickr.com/photos/ja5fnx/sets/72157656524944426
な、な、なんと、なんと、上の図の通り出力のサンプリング周波数を変更すると劇的に歪みに変化がありました。
hdsdr_sampling_input_9600_output_1200Hz
の状態であれば十二分の性能だろうと思います。
アマチュア無線には300Hz~2700Hzが通過すれば良いと思っている方はまたのお越しを。
JA5FNX/田村文史郎