94/09/30 19:45:49 JA5FNX/Hello!! BBS 0894-24-5200
BS機材をベースにCS受信を考える-1
皆さん今日は!八幡浜の田村です。CS!XMCがCSと言うことなので、少し書いてみます。僕は仕事の関係でCSの有料も見れます。けっして、お金持ちではありません。!!(正規な方法で見ている人はお金持ち!?)でも昔作った機械は今でも健在です。僕のやったやり方で追試した記事がHello!!にもJA5NCDさんが改造記事を書いています。 ボード( 6 78 92/05/06 20:22:49 JA5NCD CS放送を見てみませんか?)今回はXMCさん用に中身が勉強になる書き方で書いてみます。宜しくお願いします。本当にたのしいよ!皆さんもお勉強下さい。!!初めてのCS受信! いまから6-7年前の出来事です。危ない放送(通信)見たさ!?いやいや10GHzの雰囲気を覚えるために始めました。この実験はかなり為になりました。マイクロウエーブの勉強になったし、ストリップラインの勉強にもなりました。そのときに、某6エリアのマイクロウエーブ関連のOMに色々聞いたらハッキリしない返事が帰ってきてそんなもんかなーと思っていて、自分でいろんな本や実験をしてみたらヤッパシと言う感じで出来ました。マイクロでFM-TV何かやっているOMは昔からの本を写して作っているだけで自分で考えたわけではなかったようです。OMの言うことは考えて信用すること。でもOMはえらいけどね。!!初めての時チラリとBS以外の放送が映った時は感動しました。最初は本当に手探りでしたからJA5EXUと言う友達と加工をしたのですが、本当にうれしかったです。
僕が勉強に使った機材!
NECの二台目BSチューナープリセット式(ボリュームが一杯並んでいる)
NECの二台目アンテナポータブル固定式の45センチ誘電体にビス付の物
テスター
テレビ!!
こんな機材でCSを見るなんて大変だと思いますね。そうなんです。大変です。!!しかし、やれば出来る物でなんでもチャレンジですね。それから、壊れることを恐れては何もできませんね。僕もコンバーター何か2台も3台も有るわけではないので、壊さないようにしましたが!?やることは大胆にしかし、丁寧にと言うことでしょうか?!加工の前に!
CS・BSの周波数区分の把握
CS・BSの周波数区分とCS・BSコンバーターの局発とBSチューナーの受信周波数の関係の把握
無改造のCS・BS機材の周波数構成の把握
自分の持っている機材の周波数構成の把握
スクランブルがかかっていない放送の周波数を把握
要するにBSはここにいるから、BSコンバーターの局発をここらにあわせて、BSチューナーをここにあわせると受信できそうとかを頭の中で考えること。基本的には27MHzの機械を29MHzに改造するのと同じです。とにかく周波数スペクトラムをマスターする事です。資料はアンテナメーカーYAGI・DX・マスプロ等のアンテナカタログそれから、ジャーナル・ラジオライフ・アクションバンドで資料は揃うでしょう。アンテナメーカーの資料が困難な時はJA6WGEさんにお願いしたらと思いますが?(ねぇーWGEさん!)まともなCS・BS機材のプロですから。
自分の持っている機材の機械的構造の把握
LNBの安全な分解の仕方
何処にアンテナラジエーターが有るのか?
BSはなぜ円偏波なのか?それはどういう構造で出来ているのか?
何処に局発が有るのか?
局発の周波数を変えるのはどうすればよいのか?
どこがBS帯に同調しているのか?
チューナー
安全な分解の仕方
どの部分で受信周波数が可変しているのか?
どこを修正すると周波数をシフト出来そうか?
BSチューナーは(高周波回路以外)回路図が公開されているので周波数コントロール等は回路図で分かります。そこら当たりの把握
LNB・チューナーの周波数をどれくらいシフトさせるとCSが受信できるかを考える。
BSとCS放送の周波数を比較すればシフト率はすぐ分かります。しかし、最初は最低シフト率を考えます。それはLNB・チューナーへの改造ダメージを最小限にしたいためです。たとえば、300MHzさせたい場合、LNB・チューナーで150MHzづつ分担してシフトする事も出来ますし、LNBだけで可能かもしれません。簡単に出来る方からシフトさせて、残りはもう一方でシフトさせます。一般的にパーセントで考えるとLNBでシフトさせる方が簡単ですね。残りはチューナーでシフトさせます。とりあえず、ここまでにしておきます。つかれました。XMCさんから、質問がくると思いますので回答と一緒に続きを書きます。
94/10/07 17:53:05 JA5FNX/Hello!! BBS 0894-24-5200
BS機材をベースにCS受信を考える-2
皆さん今日は、八幡浜の田村です。XMCさんも頑張っているようで話によると少し映ったと言う事で良いですね。映ったと言う事でやめたらダメだよ!研究しないとね さて、続きを書いてみたいと思います。BSアンテナの改造! BS->CS BSアンテナを分解すると、お皿そしてホーンの部分とコンバーターに分かれます お皿はそのままで使えますので、問題はホーンの部分とコンバーターになります。ホーン!! 円編波->直線偏波 BSの状態では、円編波の電波を受けるようになっていますので直線偏波のCSを受信するためにはホーンを改造する必要があります。BSのパラボラアンテナにはラジエーターが1/4ホイップ(直線)の物とヘリカル(円)の物があり1/4ホイップ(直線)のラジエーターが付いている物のはホーンと一体になっている導波管の真ん中位のところにテフロン等の誘電体の偏向板が入っています。この偏向板は1/4ホイップにたいして45度の角度で立っている板です。(ホーンの入り口にいるポリウレタンや金属片では有りません。もちろんこれも除けます。)この偏向板によって円偏波にしているわけです。
偏向板の外し方!
偏向板はホーンと導波管フランジとの中間かホーンに近い方に付いていますので、外しにくいところにあります。ホーンの先のキャップのリング部分がネジになっている場合が多いのでパイプレンチもどきで回すとキャップが外れます。キャップが外せると以外と簡単に偏向板を外せます。ラジオペンチ(ノズルプライヤー)で引っ張って(回す)と簡単に外れると思います。導波管の中の入らない物をすべて除けて覗くと向こうが見えるように外します。(雨避けの板(ふた)は必要ですょ)以上でホーンの改造は終わりです。
LNB局発のシフト!(誘電体発振器)
一般的にLNBの局発には誘電体発振器(モジュール)が使われています。2SK571のフィードバックループの中に誘電体が立っていると言う簡単な構造になっています。誘電体発振器(モジュール)によっては、周波数補正用のビスが付いています。ビスの無い物はモジュールの箱に穴を開けて調整ビスを取り付けます。ビスの位置を確認するためにモジュールの箱を開ける必要が有るでしょう。僕が見た物は村田の物が多いのですがモジュールも熱して外れたもは一個でした。(571も溶けて外れました。)だからモジュールのケース周囲を鋸で切るのが一番良いようです。ネジは一般のネジの場合(鉄)誘電体に近づけると周波数が高くなり、遠ざけると低くなります。(非磁性体のビスの場合は逆になるかな?!)ビスをちかづけて行くと周波数はドンドン高くなってそして発振停止を起こします。(異物が近づいてQが低くなるからかな?)発振強度もだんだん下がりますから!そこそこの所へセットして下さい。BS->CSのシフトの場合周波数の上げすぎは絶対ないでしょうからぎりぎりまでずらしてください。(きっと!上げたらないでしょう?!)本気でやる場合はダイヤモンド刃付きのリューターで誘電体を削ります。削ると周波数は高くなります。削る場合は誘電体をモジュールから外して(接着剤)削って再度接着剤で元の場所へ固定します。
誘電体発振器の周波数の確認!
一般的に測定器がないと思われますので、少しずつ補正していきBS11チャンネルでも受信しておきその放送が9・7・5・3・1とずれるのを確認したら安心して修正が出来ます。BS11で受かる物がBS9で受かったら局発が2チャンネル分高くなったと言う事です。もう少し改造したいのですが早くCSの画を見たいのでLNB改造は一時休憩します。
BSチューナーの改造!
BSチューナーの受信範囲は950MHz-1350MHz位でしょうか?LNBの局発が11.3GHzの物(CS用!)だとそのままで受かります。しかし、ここではBSのLNBを改造している分けですから周波数シフトの60%以上をLNBで残りをチューナの局発を改造してシフトします。1100MHz-1600MHz位にシフトすると楽になります。シフトと同時に連続受信にしなければなりません。CSとBSはチャンネルセパレーションが異なりますので連続受信にした方が簡単です。
BSチューナー連続受信
BSチューナーのRFユニットにはTUと言う端子があります。TUと言う端子はPLLらしき物の比較器の出力がつながるところで、VCOの周波数制御端子と同じところです。ですから、RF・OSCのバリキャップに抵抗で直流的につながっています。要するにこの電圧を変化させるとバリキャップにかかる電圧が変わると言う端子を見つけるか!?作るという事です。そのTU端子の電圧を単にボリュームで分圧して0-15V位をかけてやると連続受信が出来ます。JH5AKHのアイディアでヘッドホーンのボリュームをそのボリュームに使うと簡単に出来ます。BSチューナー局発のシフト(安易な方法!)通常TUの端子には最高受信周波数時12-15Vの電圧がかかっていると思います。要するに電圧を高くすると周波数が上がると言う事です。少し手荒な方法ですがTUに最高受信周波数時に25-30Vかけます。一般ダイオードの場合逆耐が20Vと言うのは少なく40-50位は有りますからほとんど大丈夫でしょう!?万が一の事を考えてTU端子に直列に抵抗を入れておきましょうか?バリキャップは電圧制御素子ですから10K位の適当な抵抗を入れておいて下さい。もし逆耐を越えた場合抵抗により電圧が落ちてバリキャップを守ってくれるでしょう。僕は40V位かけている機械がありますが正常に動作しています。 今までの改造はLNB・チューナーともに安易な方法です。しかし、運が良いとかなり沢山のCS電波を受けることが出来るでしょう!運が悪い場合は一・二局しか受からないと言う事が起きるかもしれません!!しかし、まだあきらめたらいけません 次の方法を考えましょう!!次の記事を楽しみにしておいて下さい。