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シャックのパソコンをWindows 7 x64/x86に入れ替えたのを機会にパソコンとIC-7000とのインターフェース(繋ぎ)の処理やアプリケーションを見直しました。
オペレーティングシステムはWindows 7 64ビット/32ビットです。
見直したといってもそう変わった物では無いのですが気分的に「スッキリ!」しました。
USBケーブル一本と言う発想
今までは無線機と人間、無線機とパソコンの間には沢山のケーブルがありました。
USB-RS-232C変換・USBサウンド・RS-232C-CI-Ⅴ変換
等のユニットを集めた物を一つの塊と考え「IF塊」と呼びます。
① 「IF塊」と無線機の間は出来るだけ短いケーブルで繋ぐ。
このケーブルの本数は多いですが短いので直接飛び込みはあまりないと考えます。よほど出来の悪い物で無ければここでのコア類でのEMI対策処理は必要ないかもしれません。
本来ならばそれぞれのユニット内部にEMI対策を講じるべきですがユニット内部に対策を行うのは機構的に小さいですし技術的に困難かもしれません。
パワーや無線機によっては背面コネクタのRF電位差によるユニット間のRF電流が気になりますので場合によってはユニットごとのEMI対策処理が必要になります。
当局では各ユニットのケーブルをまとめて、簡単なEMI対策処理をしているだけです。
② 「IF塊」とパソコンまでの必要長のUSBケーブルで繋ぐ。
このケーブルへのコア類でのEMI対策処理は非常に重要です。パソコンと無線機の間に流れる高周波電流を出来るだけ少なくしたい物です。
③ 無線機には電源とアンテナと「IF塊」を通してUSBケーブル一本しか繋がない。
細々したケーブルを少なくする為、無線機のスピーカー出力・マイク入力・キー入力は使用せず、全てパソコン側のスピーカー・マイク・キーボードで操作するようにしたい。
今回のプロジェクトで一番、難関だったのは③の「無線機のスピーカー出力・マイク入力・キー入力は使用せず、全てパソコン側のスピーカー・マイク・キーボード」でした。
スピーカー・マイクも一本だよ!
パソコンのサウンドカードがあって、ハイファイステレオ用のサウンドカードがあって、無線機用のサウンドカードがあって、パソコン用のサウンドカードにはスピーカーとマイク、ハイファイステレオ用のサウンドカードにはハイハイ機材、無線機用のサウンドカードには無線機を繋いでRTTYやPSKとピーローピーロとやるわけですがその時、受信音はどこから聞こえていますか?また、パソコンにスピーカーもマイクも繋がっていますよね?そのスピーカーで受信して、そのマイクでCQコンテストをやりたいですよね。
また、エセ・ハイファイSSBのOT(オツム・テンテン)評価用にクリック一つでデッカイスピーカーから無線機の音が聞けるようにしたいじゃありませんかね~。
これって、「ステレオミックス機能」
そうなのです。「スピーカー・マイクも一本だよ!」なんて言っているけど、良い「オーディオミキサー」があれば一発解決なのです。と言うことでちゃんとした「オーディオミキサー」の付いたサウンドカードか単体の「オーディオミキサー」買えばよいのですが・・・
と考えながらネットサーフィンしていたら・・・
「貧乏なのよ!技術が無いのよ!」のピッタシの機能があった!
あたまにきたどっとこむ
http://www.atamanikita.com/
水おいしいです^o^
http://vad.seesaa.net/
で勉強していたら
http://www.atamanikita.com/SC-7/windows7-D2.html
の『聴く』機能を見つけました。Windows 7の『聴く』機能とは「それぞれのサウンドカード」の出力を「それぞれのサウンドカード」の入力へ「ジャンパー線」を繋ぐことが出来る機能です。
「スピーカー・マイクも一本だよ!」の設定
無線機にはマイクもスピーカーも繋がず、パソコンに繋いだマイクとスピーカーをアマチュア無線運用時に使う設定する方法
Windows 7 x86/x64 の場合
受信・スピーカー
無線機が繋がっているサウンドカードのライン入力の録音のプロパティの「聴く」の
「このデバイスを聴く」にチェック
「このデバイスを使用して再生する:」にスピーカーが繋がっているサウンドカード
(通常は既定の再生デバイス)
に設定
送信・マイク
マイクが繋がっているサウンドカードのマイク入力の録音のプロパティの「聴く」の
「このデバイスを聴く」にチェック
「このデバイスを使用して再生する:」に無線機が繋がっているサウンドカード
に設定
以上の設定で無線機側のサウンドカードへ入力された受信音がパソコンのスピーカーから出力されます。また、パソコンのマイクロフォンへ入力された音は無線機のサウンドカードから出力されます。
JA5FNX/田村文史郎