PL-259やUHFやM型コネクターはねじ山に互換性がないから嫌いだ、30MHz以下で使うのだったらN型より耐電力が大きいと思う。思うというのは絶縁体に色々なモノがあるので一概には言えない。テフロンが基本だろうが最近はフェノールの安物が多い。
みんなN型が高級と思っているようだけど144MHz以下の周波数で1個や2個のレベルでは耐電力と機械的強度の問題でM型を使った方が良い場合が多いと思う。最近は30MHzのHF帯でもN型を使う人がいるがM型をすすめたい。また、1kWや2kW以上もテフロンのM型をすすめたい。
もちろん、HN型が手に入るのだったら1kW以上はHN型使いましょうね。
M型を使うといけない周波数はコネクターによる整合の乱れを気にする周波数である。もちろん、絶縁物の材質と加工取り付け精度にもよるが一般的に144MHzだと2個まで、430MHzだと1個まではM型が使えると思う。一個とか二個はリニアやプリアンプやアンテナを全部数えての個数ですね。
Q:N型は導線の部分に表面処理されてない場合(2V系等)時間の経過で悪くなり安い気がします
それは正解だと思います。N型コネクタは圧着で外皮を繋いでいるのでなりやすいと思います。またそれはN型コネクタの出来と施工精度加工精度によって大きく代わります。
M型は整合と言う意味での規格はありませんがN型には整合の規格がありますのでロス等は管理されていますが防水や同軸を支持する強さの規格はバラバラです。何回も書きますが施工精度加工精度が一番重要なのですがN型コネクタでもコネクタ自体の長さ大きさや防水ゴムの構造はバラバラなのです。
N型で引っ張ると抜けるという人はコネクター自身が悪いのかもしれません。出来の良いN型コネクタはケーブル側の根本がリングを締め付けた力で一番外のビニールシースがくびれる構造になっています。本来は思いっきり引っ張っても抜けません。最近は安物が多くなってどれが本当かわかりにくくなっています。
本来コネクタの接点締め付けトルクは決まっていますがケーブル側のパッキンを締め付けるトルクはコネクタごとに違います。だから、結構難しいです。
日本の少し前のN型コネクタはNHKで使う物、民放局で使う物、NTTで使う物、防衛省で使う物、航空関係で使う物、アマチュア用がありますが色々色形が違うモノです。新しくて綺麗で上手に組み立ててあれば全部同じ動きをするのだけど古くなったり組み立てが悪いと特性がバラバラになります。
まぁ皆さんもジャンクやさんに行って色々なコネクタを分解してみてみてください。そうすれば最近売っている新品のコネクタがいかに安物かがわかってもらえると思います。
また、N型コネクタは防滴型のコネクターなのです。それなりの施工精度加工精度しましょうね。
本来はそれぞれのコネクターの説明書に加工寸法等が書いてあるのですが手に入らない場合は構造を良く把握し同軸ケーブルを精密に加工してください。N型同軸コネクタのお話おしまい。
測定器用にBNCをお使いの方が多いと思います。僕も以前はBNCを多く使っていました。今も、少しは使うかもしれません。しかし、BNCはHFでしか使えないモノだと思っておいてください。少し古いBNCは色々な意味での接触不良の塊です。みなさまお気を付けください。書くに書けない痛い目にあった事が何回もありますからね。
JA5FNX/田村文史郎