送信電力は免許と伝搬損失を含めた実行輻射電力で決めるもの。

最近の流行はなんといっても

 HFのWSJTだろうと思う。

 少し前はPSK全盛だったが最近は相手を探すのも大変な状態だ。

 しかし、Wなお方が根拠もなくWSJTは50W以下でやらないといけないとか25~30W はハイパワーで 5~10W(またはそれ以下)が普通とか言っているのが居るので真に受けている初心者。

 まぁ初心者ならまだしもコールが古いだけのOTも言い出すものだから話が厄介になる。

 HFなお方に感化されてHF版を作ってしまったJoeさんも50W以下が望ましいと言った書き込みもあるようだがちょっと違うんじゃないのと言いたくなる。

 基本に戻って

 送信電力と言うのは免許、コンディション、電波形式、目的地までの損失、受信地点でのノイズ混信等で決まると思います。

 電波形式だけで送信電力を決めてはいけません。

 もしそれで決められるのだったらSSBが最大1kWであればCWは10dBは有利だから100W以下が望ましいでしょう!なんていうことになるわけですが?

 そのようなことがまかり通るのでしょうかね?

 まかり通るわけはないのですがエセOTが書いてしまうとよく考えずに実行することがありますよね。

 それが今のHFのWSJT状態だと思っています。

 僕はWSJTを2002年位からやっていますが小さいアンテナ小さいパワー悪いコンディションで遠くとやろうと言う事で生まれたWSJTですが・・・

 小さいという意味はQRPと言う意味ではなくて自分で取り扱える最大のパワーと言う意味です。

 今のコンディションだとオセアニアの時間なのだけどWSJTだとEUと出来たとかと言う記録を作る事ができるかもしれないと言う事です。

 また、最近はさすがWSJTだ5Wで南米まで飛んだとかと言う書き込みをよく見ますが、このお方はSSBやCWで努力したことがあるのだろうかと思ってしまいます。

 周波数の個性とか時間によるコンディションの変化とか丹念にワッチして呼んでQSO出来た喜びとかを知らない人がWSJTをやっているような気がします。

 WSJTであっても自分の環境にあった最大の出力を送信することによって円滑な運用ができることでしょう。

 WSJTを一般の受信機で受信した場合3kH幅で同時に受信してしまいますので国内EsとDXが混ざった場合AGCによって国内Esにレベルがあってしまいます。

 このような現象をハイパワー局が出てきてつぶされたと表現する人が多くいます。

 自分の受信機が悪さしているんですけどね。

 一般に受信機では同時に強度の違う信号が混ざっているバンドではWSJTの良さは十分には発揮できないでしょう。

 受信機をSDRをダイレクトに接続した場合にはHFでも最大のパフォーマンスが発揮できるでしょう。

田村文史郎/JA5FNX

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